飲食店開業の資金融資に最適な融資先は2つ!審査に通る5つのコツ

公開日: 2021年8月27日

飲食店を開店する際、ある程度のまとまった開業資金が必要になります。

初めて飲食店の経営を開始する方にとっては、不安な要素のひとつでしょう。

すぐに開業資金が用意できない場合は、融資を受ける方法があります。

今回は、これから飲食店の開店を検討する方に向けて、開業資金の融資におすすめの融資先と審査に通るコツを紹介していきます。

 

飲食店の開業資金はいくら必要?相場まとめ

飲食店を開業する場合、ジャンルや規模、出店場所によって金額は大きく変動しますが、相場として700万円~1,200円前後は開業資金が必要になります。

詳しい開業資金の内訳は以下の通りです。

・物件の保証金や工事費

お店の大きさや広さによって保証金や工事費(内装費など)がかかります。

保証金は住居用の物件とは違い、賃料の10ヶ月分ほどの金額を支払わなければいけません。

・設備費

冷蔵庫や調理コンロなど、物件内に設置する什器の費用が必要です。

・備品

看板、パソコン、電話、インターネット回線などの各種備品をはじめ、販促物やチラシなど細かな備品を揃える費用も必要になります。

 

開業資金の融資に最適な融資先2選

上記で説明した通り、飲食店を開業するためには700万円~1,200円前後の開業資金を用意する必要があります。

開業資金が用意できなければ、飲食店を開店することはできません。

融資というと、銀行や信用金庫など民間金融機関からの借り入れをイメージするかもしれませんが、事業実績がない場合はほとんど対応してくれないので要注意。

特に初出店だという方は、民間金融ではなく公的機関から資金調達をするのが策です。

公的機関の融資制度とは、国や地方自治体がお金を貸してくれる制度で以下のようなメリットがあります。

・金利が安い

・無保証・無担保でも借りられる

・事業実績がなくても問題ない

公的融資で最適なのは「日本政策金融公庫」と「地方自治体の制度融資」の2つです。

合う方を選び融資を受けましょう。

 

日本政策金融公庫

もともと小規模事業者や中小企業の創業を支援するために政府から設立された金融機関で、国が出資をしてくれます。

問題なく審査を通過できれば、2%ほどの金利で融資を受けることが可能です。

飲食店開業の場合は、次の2つの融資制度が受けられます。

 

①新創業融資制度

新たに事業を始める方や事業開始後間もない方が受けられます。

無担保・無保証人で限度3,000万円の融資が可能です。

 

②中小企業経営力強化資金

経済産業省認定の「経営革新等支援機関」の指導や助言を受けることが必要になりますが、上記の新創業融資制度より多くのメリットがあります。

・決済額上限が新創業融資制度の2倍

・利率が約1%低い

全体的なメリットを見ると、②の中小企業経営力強化資金がおすすめです。

借入額や借入期間によっては、①の新創業融資制度より約100万円の差が出ることもあります。

 

日本政策金融公庫の融資審査に受かるための5つのコツ

日本政策金融公庫の融資は便利な制度ですが、実は審査内容が厳しく2人に1人は審査に落ちてしまいます。

一度審査に落ちると、半年~1年は再度受けても通らないのでできるだけ1発で通れるよう下記のポイントを参考にしてみてください。

 

①自己資金を用意する

開業資金総額の1/3~1/2の自己資金を用意しておくと安心です。

 

②飲食業の実績を積む

できれば5、67年の飲食業実績があると審査には通りやすくなります。

特に管理者の経験があると有利です。

 

③金銭管理能力を上げておく

開業資金の融資だけではなく、借り入れをする際は重要な要素となります。

・光熱費の引き落としなど期日までにしっかりされているか

・税金の滞納がないか

・銀行や消費者金融、クレジット会社などの個人信用情報が事故案件になっていないか

などがチェックされます。

 

④事業計画書を提出する

希望金額が必要な理由や内訳、開業後の売上見込みなど、根拠をしっかり立てた上で作成した資料を提出すると受かりやすくなります。

 

⑤面談時の態度や人柄に気を付ける

意外に思われるかもしれませんが、こういった部分も審査の対象となります。

無担保・無保証で融資を受けることは可能ですが、不動産を所有していたり、身内に資産家がいたりなどの情報があれば、面談時に共有しておくといいでしょう。

 

地方自治体の制度融資

各都道府県によって制度の詳細など異なりますが、低利子で融資が受けられます。

融資先の金融機関は自治体が指定しており、保証料や金利の一部を自治体が負担してくれる支援制度です。

自治体から経営指導を受ける必要がありますが、独立開業者には優しい制度なのでぜひ利用してみましょう。

詳細は、各自治体にお問い合わせください。

 

まとめ

飲食店の開業資金融資におすすめの融資先は「日本政策金融公庫」と「地方自治体の制度融資」の2つです。

特に便利なのは日本政策金融公庫の「中小企業経営力強化資金」ですが、審査が厳しいので、ぜひ今回紹介したコツを参考にしてみてください。

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