【新型ウイルス】飲食業界に与える影響と飲食店が出来る対策とは?!

公開日: 2020年3月18日

こちらは2020年3月2日弊社クライアント様へお届けした【ティーアップ通信】の一部抜粋したものです。

3月飲食業界ニュース

世間では新型コロナウイルス関連で色々なニュースが飛び交っておりますが皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?

さて今月は以下の内容をお伝えいたします。

【1】新型ウイルスが飲食業界に与える影響

【2】確定申告の締め切り日延期と学校の登校自粛

【3】飲食店が出来る対策とは

【1】新型ウイルスが「飲食業界」に与える影響

先日の政府発表により集団が濃厚接触するような環境、つまりコンサートやセミナー、集会などは室内であり空気の循環が悪いので飛沫感染が考えられる為、自粛するようにと通達が出ました。

これによって在宅勤務に拍車が掛かり多くの企業で出社禁止や時差出勤推進を進めております。

こういった措置で会社の宴会やランチ営業で近隣企業のサラリーマンなどを対象にしていた店舗は非常に大きな打撃を受けています。

弊社のお客様からのヒアリングでは「ランチ売上は大きな変化はない」とのご報告を頂いておりますが夜の売り上げは大きく影響が出始めております。

先日の速報メールでもお伝えしましたが「宴会」「歓迎会」「打ち上げ」「女子会」などは中止やキャンセルが相次いでおり弊社クライアント様に大きな打撃となっており

傾向的には3000円~6000円の客単価の酒を中心にしたオフィス街立地で「バル」「イタリアン」「居酒屋」などの業態が大きな影響を受けているように思われます。

逆に住宅街立地のお客様からは昨年2月よりも好調だという実績も出ており都心やオフィス街に出勤しないけど地元で家族や友人と会食している事が理由かもしれません。

また、ここにきて中国に依存していた食材や資材に関しても欠品や値上げが続出しています。

2月5日に発送した前回の業界ニュースで上記の危険性を指摘させて頂いたので食材を切り替えたとかメニューを変えたなどの方は、あまり影響が無かったようですが徐々に中国からの輸入食材の在庫が切れ始めたので国産野菜や国産食材の値段が高騰しています。

メニューの変更や食材の入替え、ポーションの変更など対策を取り今後の価格高騰に備えておくことが必要かと思われます。

◆「厨房機器」や「エアコン」などの修理や交換にも注意!

先日、不動産業者同士の会合があり工事業者の方やリフォーム業者の方も踏まえて情報交換をしたのですが中国から輸入している資材や部品が全く入ってこないのでメーカーから商品が納品されず家やマンションの工事が終わらないと言う声が非常に多くありました。

先日の速報メールでも書かせて頂きましたが厨房機器やエアコンなどの修理や交換に関しても是非、注意してください。

2月29日現在、業務用エアコン、トイレ、ファンなどに関しては市場でかなり不足しており需給のギャップが起きています。エアコン大手の商品などは今日現在納期が2カ月以上掛かると言っており、夏が近づきますと益々需要が増えてきますのでエアコン等の機器が調子悪いなどの方は余裕を持った交換スケジュールを組んでください。

【2】「確定申告の締め切り日延期」と「学校の登校自粛」の影響は?

確定申告に関しては毎年3月15日を締め切りとしていましたが今年は例外的に4月16日を提出期限とすると発表されました。

時を同じく政府は全国の小中高等学校に登校自粛要請を行っております。

これにより春休み明けまで小学校の低学年がいるご家庭の主婦をパートとして雇用している店舗様はシフトのやりくりが大変になると思います。

この感染防止のための登校自粛が「小さい子供がいるので仕事に行けない」イコール仕事に行けないので収入が減ってしまうという不安を煽る意見に変わっていることに注意しなければなりません。

何故なら「収入減の家庭の叫びをどう考えているのか?」というマスコミの質問に対して政府関係者が「有給休暇を与えたり休んでも所得が減らない対策や工夫を各企業で検討してほしい」と発言している点です。

パート社員が休んでも給与を払い続ける事は現実問題難しいかも知れません。

それよりも私達個人店は優秀な主婦のパートさん達が職場で子供を預かってでも良いから働いて欲しいという勤務先に流れてしまう可能性があることを考えておかなければならないという事です。

特に資金力のあるメーカー、病院、百貨店などは託児所を設けてでもスタッフを確保してくると思われます。

人手不足の現在、皆様の大切なスタッフさんが他社に流れてしまったりすることの無いように十分お気を付けください。

 

【3】飲食店が出来る対策とは

何度も言いますが大切なことはデマや誤報に流されず適切な対策と処置を行うことです。

まず上記でも記載しましたが日本経済は想像以上に中国に依存しています。

日本製という記載があっても部品は中国で製造しているため生産が出来ない商品が沢山あります。

これらを踏まえると今後も資材、機械、食材などの不足が起きると思われます。

不動産、建築の業界では実はちょっとしたパニックになっておりトイレやエアコンの在庫が無いので仕事にならない状況です。

しかしこういった事はマスコミでは取り上げません。

ですからテレビなどの情報に流されず事実だけを見て適切な対処法を考えましょう。

まず対策として必要な事は先月も手紙で書きましたが現金の確保です。

俗にキャッシュポジションを上げると言いますが現金備蓄率や現金比率を上げていくことです。

それには金融機関などの緊急特別融資などを利用して運転資金を確保することが非常に大切です。

普段から皆様に現金を残すことの大切さをお伝えしておりますが再度申し上げますと、一定期間乗り越えられるだけの現金があれば2~3か月赤字であっても挽回することは可能です。

国民生活金融公庫も今回の対策資金として融資枠を拡大する方針を取っていますし実際の対策や相談を受け付けていますので早めにご利用することをお勧めします。

毎年3月は大きな売り上げがある店舗様は今年は少々厳しい状況になるかもしれません。

また、確定申告が伸びたとはいえ、納税資金を用意しなければなりません。

だからこそ今後の売り上げ不振への対策、求人、販促費用などの為に事前に資金を調達し厳しい状況を乗り切るための準備をしておくことが非常に大切です。

仮に今回の借入資金が後々必要のない資金になったとしても一括返済も出来ますし他に資金が必要になった場合は資金を当てることも出来ます。

借入れ実績のない方は実際に資金が実行されるまで時間が掛かりますのでこの点は十分ご注意ください。

詳細が知りたい方は弊社までご連絡ください。

ティーアップ事務局

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