【東京都受動喫煙防止条例】飲食店 店内原則禁煙 罰則・営業時間外の喫煙は?

公開日: 2020年4月4日

既にご承知の事と思いますが先日、41日より受動喫煙防止条例が施行され飲食店の店内での喫煙が禁止されました。

この禁煙の件に関して多くの方からご質問を頂きましたので今回、整理したいと思います。

◆東京都受動喫煙防止条例に関して

まず飲食店の店内で原則として喫煙が出来なくなりました。

これは健康増進法改正という法律で全国の飲食店に適用されます。

内容は以下の通りです。

・店舗の客席面積100m2 (30.25坪)以下

・運営会社の資本金5000万円以下

・既存店(2020年3月31日までに開業)

上記の3つを満たす店舗は禁煙の対象外となり日本全国にある全飲食店の55%が該当します。

ちなみに罰則は

・施設管理者50万円以下の罰金

・喫煙者 30万円以下の罰金

と罰則も比較的重くなっています。

しかし東京都内にある飲食店は東京オリンピック開催の件もありより厳しいルールで縛っています。

これが東京都受動喫煙防止条例であり今回、都内の飲食店が守らなければならない条例です。

逆に下記の条件を満たす飲食店は禁煙にしなくても良いのですが内容を見てみましょう。

「喫煙OK」の店舗とは

・客席面積100m2以下(約33坪以下)

・資本金5000万円以下

・既存店(2020年3月31日までに開業していること)

・個人や家族経営などで従業員がいない

東京都の条例は国の定める法律よりも厳しくなっており上記4つの条件を満たす飲食店は東京都内の全飲食店の16%くらいと言われています。

この条例に違反すると次のような罰金が科されます

・施設管理者は5万円以下の罰金

・喫煙者は5万円以下の罰金

となっています。

◆よくある質問

また、よくある質問を列挙しますのでこちらもご参考にしてください。

 

Q1 電子タバコは吸ってもいいのですか?

A1 電子タバコも対象となりますので店内で吸う事は出来ません。

 

Q2 喫煙室を作って、その中で飲食してもらえば実質的に喫煙可の店になりますよね?

A2 喫煙室内での飲食提供は不可となっています。

 

Q3 休憩中などお客さんのいない時に社員やアルバイトが喫煙するのは良いのですか?

A3 今回のルールは飲食店店内での喫煙を禁止していますので、休憩中などお客さんがいなくても喫煙は出来ません。

 

この3番目の質問が非常に多く店主の方も返答に困っているようでした。

結論としては店内で休憩中であってもタバコは吸えないということになります。

今までの習慣で休憩中や閉店後に一服することが当たり前になってしまっている店舗様はいきなりルールを変えるのは

大変かもしれませんが一応、ルール上は店内での喫煙は出来ないことになっています。

そもそも今回の条例の施行は副流煙などによって吸わない人の健康を害する可能性があるので禁煙にしようということです。

私達飲食店は他店やお客様からのリークや指摘にも気を付けなければなりませんので、これらを鑑みてスタッフ様などへの周知徹底が必要かもしれません。

 

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