【飲食業界ニュース2024年2月版】人件費高騰の波はすぐそこ

公開日: 2024年6月1日

さて以前、弊社のクライアント様がニセコに飲食を開業した件をお話させて頂きました。

アルバイトスタッフの時給は1700円~2000円で募集をしているけれども全く人が足りないとのことでした。

ニセコは大変だね?と思うかもしれませんが、いよいよ東京や首都圏でも時給2000円の飲食が出てきたと

マスコミでも紹介されています。

 

何より驚きは滋賀県でも時給2000円を超える舗があるという事です。

業態は焼肉

職人を使わない焼肉で既に36舗にまで増えています

これだけ増しているという事は舗として収益が上がっているという事ですよね?

 

このを見てみると客単は4200

但し家賃の安い立地でしか出しないという戦略で業績を伸ばしています

この焼肉の社長は日本一時給の高い焼肉を目指しているとのことで

現在の最高時給のスタッフさんは3000円だということです。

 

その代わりアルバイトスタッフでも139ページもなるマニュアルを理解して接客する事が求められています。

こうなると優秀なスタッフを集める必要がある為に時給は他が出せないくらいの金額に設定して

地域で優秀な人材を確保し続けているとのことでした

東京都内の時給2000円以上のは完全なインバウンド目当ての舗です

客単価も非常に高く集客にも力を入れているのでインバウンド客の来が続いています

英語が話せたり素早い接客が出来る優秀なスタッフを集める必要があるので時給はドンドン上昇して2000円と言う大台に

乗っているという感じでした

飲食以外の熊本県でも同じような事が起きています

熊本に誘致された台湾の半導体メーカーが大規模な工場を立てて先日操業を開始しました

熊本の小さなこの町は巨大な外資系企業の工場が誘致されたことで地下上昇の市町村別ではこの地域が日本一の上昇率となりました。

工場関連の仕事の時給は2000円です

 

電車も無人駅にも拘らずラッシュが起きており道路も大渋滞とのこと。

時給が上がり景気が良くなることは良い事ですが、一番大変なのは工場の近隣にある一般の飲食ですね。

工場が2000円で求人してしまうと優秀な若者はそちらにながれてしまいます。

以前は時給1000円でも求人出来たという飲食も今では非常に厳しい状況に置かれています。

ちなみに熊本県の最低時給は898円ですから時給2000円がどれだけのインパクトか分かりますよね?

但しこれは対岸の火事ではなく私達飲食の経営者は、この時給高騰について行かなければなりません。

実際に飲食と同じように求人で苦しんでいるホテルや旅館業でも時給2000円を超える求人が出て来ました。

このホテルは不採算である月曜日、火曜日を休館として人件費の総支出額を抑えています。

そして集客アップと価値向上の為に2つの部屋を改装して1つに合体させて大きくし、

そしてデラックスにして客単価を向上させているそうです

ホテルなどは24時間365日営業している事が当り前の様ですが常識を打破していかなければ

今までと同じような戦略で時給だけを上げていく事は非常に難しいと思います。

日本各地で様々な取り組みが始まっています

 

人件費高騰の波はすぐそこまで来ています

新しい情報を掴んでいち早く対策を取った事業者が生き残ると思います

是非とも知恵を出しながらこの時代を乗り切りましょう!